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東広島の子 原爆学んだ 平和学習バスに98人参加

 東広島市の小中学生98人が28日、原爆資料館(広島市中区)を見学して被爆者の体験を聞く平和学習に参加した。東広島市原爆被爆資料保存推進協議会が「平和学習バス」として毎年開いている。

 東広島市の市消防局消防庁舎で出発式があった。協議会の天野浩一郎会長(75)は、国連で核兵器禁止条約が採択されたことを紹介。「全世界の加盟は見通せない状況だが、平和への道のりを考えてほしい」と呼び掛けた。

 板城西小6年の小笠原咲嬉さん(11)は「原爆のことを学んで学校の友達に教えたい」と話していた。

 児童生徒は小中学校49校から2人ずつ参加。一般の14人、同協議会の12人とバス3台で出発した。原爆資料館では、12歳で被爆し、両親を失った笠岡貞江さん(84)の体験に耳を傾けた。平和記念公園(中区)で碑も巡った。(森岡恭子)

(2017年7月29日朝刊掲載)

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