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巡洋艦青葉 惨禍繰り返さぬ 呉で式典

 巡洋艦青葉の史実を語り継ぐ式典が28日、呉市警固屋の記念碑前であった。県内外から当時の乗組員や遺族、住民たちが参列した。

 青葉は1945年7月28日、防空砲台として係留されていた警固屋沖で爆撃を受け、大破。多数の乗組員が亡くなった。式典では「巡洋艦青葉終焉之(しゅうえんの)地碑建設保存会」の吉岡源之会長(87)が「戦争の惨禍を繰り返さない決意を強く持ち、記念碑の意味を後世に伝える」とあいさつ。約60人が菊を手向けた。

 保存会によると45年7月24、28日の空襲で警固屋地区の住民3人も犠牲になり、民家48戸が全焼したという。元乗組員と遺族でつくる巡洋艦青葉会の甘岡昭彦会長(76)は「戦争の悲惨さと人々の死の上に今の平和が築かれていることに感謝したい」と話していた。(益田里穂)

(2017年7月29日朝刊掲載)

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