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「反戦」気持ち新た 被爆米兵遺族の記録 中区で上映 近づく8・6 祈り誓う平和

 ドキュメンタリー映画「ペーパー・ランタン(灯籠流し)」の上映会が30日、広島市中区の原爆資料館であった。広島で被爆した米兵捕虜を調査してきた歴史研究家で被爆者の森重昭さん(80)=西区=と、捕虜の遺族の交流を追う約60分の作品に、約110人が見入った。

 上映後、前広島平和文化センター理事長のスティーブン・リーパーさん(69)と参加者が意見交換。リーパーさんは「反戦や核兵器反対のメッセージが強く伝わる作品。全ての米国人に見てほしい」と呼び掛けた。

 会場からは「ちっぽけな力かもしれないが、何か役に立ちたい」などと、核兵器廃絶に向けて気持ちを新たにする意見が相次いだ。

 映画制作を支援した広島フィルム・コミッションが主催した。(山本和明)

(2017年7月31日朝刊掲載)

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