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山口から平和へ思い ヒロシマデー式典

 「山口のヒロシマデー」の6日、山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑は山口市江良の原爆死没者之碑前で原爆死没者追悼・平和式典を開いた。遺族ら約250人が参列し、平和への思いを新たにした。

 昨年の式典以降、遺族から原爆死没者名簿への登載希望のあった被爆者3人の名簿と、1人の遺骨が納骨堂に納められ、約8万羽の折り鶴が碑に奉納された。

 初めて参列したユネスコクラブ代表で山口大理学部2年の中村真理さん(19)は「若い世代が原爆や放射能の被害と怖さを知り、もっと広めるべきだ」と力を込めた。

 県医務保険課によると、県内の被爆者健康手帳所持者は3月末現在3878人。1年前より192人減った。山口のヒロシマデーは1973年9月6日、現在の碑の近くで被爆者の遺骨発掘作業が始まったことにちなみ、75年から毎年この日に式典が開かれている。(藤田龍治)

(2012年9月7日朝刊掲載)

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