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「フクシマ」音声ドラマ完成 広島県内FM3局で放送

 福島第1原発事故で避難生活中に84歳で亡くなった女性の手記を基に、ラジオドラマを作っていた広島市の市民グループ「まち物語制作委員会」は6日夜、広島市西区の事務所でお披露目会を開いた。11日、FMちゅーピー(広島市中区)など広島県内のコミュニティーFM3局で放送される。

 シナリオを担当した福本英伸事務局長(56)たちメンバー6人が集まった。30分間のドラマを聞き終えた福本事務局長は「効果音も加わり、うまく仕上がった。被災者の体験から原発について考えてほしい」と願う。

 ドラマの題名は「見えない雲の下で」。福島県浪江町を追われた佐々木ヤス子さんの手記から、着の身着のままの避難や放射能におびえる日々を再現した。佐々木さんはことし6月に病死した。

 ドラマはCDに録音してラジオ局に送る。11日の放送開始時刻は、FMちゅーピー午後4時半▽FMハムスター(安佐南区)午前11時、午後2時半▽FMはつかいち(廿日市市)午後2時10分―。宮城県や大阪など1府6県の9局も11日以降に放送する。(山田太一)

(2012年9月8日朝刊掲載)

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