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内部被曝 映画で問う 広島 上映とトークの集い

 福島第1原発事故による放射性物質の被害をテーマにした、ドキュメンタリー映画「内部被ばくを生き抜く」の上映会と鎌仲ひとみ監督のトークショーが9日、広島市中区の市まちづくり市民交流プラザであった。

 約180人が参加。映画は、被爆者でもある日本被団協顧問の肥田舜太郎医師たち4人の医師に内部被曝(ひばく)の危険性とどう向き合うかを問いかけ、福島県二本松市で幼稚園を営む僧侶一家の除染活動などを通して子どもの守り方を探る内容。

 鎌仲監督は「内部被曝に関して、低線量は無害だという話や微量でも体に入ると危険など、情報が混乱している」と指摘。「現場の医師の声を、正しく理解しなければ健康や命が守れない」と強調した。

 上映会とトークショーは県内の育児中の親でつくるグループが主催した。(石井雄一)

(2012年9月10日夕刊掲載)

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