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燃料棒カバー欠損 島根原発 計13体で確認

 中国電力は10日、島根原発(松江市鹿島町)1~3号機の燃料棒の金属製カバー4318体のうち、1、2号機の計13体が最大2センチ欠損していたと発表した。原因は不明で、年度内の究明を目指す。

 中電島根原子力本部は「原子炉の安全性に与える影響は小さい」とし、調査期間中の再稼働についても「健全なカバーを使えば技術的には可能」とする。

 カバーは合金製で14センチ四方の四角柱状。全長は1号機が4・1メートル、2、3号機が4・3メートル。燃料集合体を内側に収納する。カバーを燃料集合体に着脱する際に工具を固定する最上部が、1~2センチ欠損していたという。

 内訳は1号機が10体、2号機が3体。2号機の1体は原子炉内に装着してあり、それ以外の12体は燃料プール内に漬かっていた。

 中電はこの日、欠損箇所を経済産業省原子力安全・保安院に報告した。東北電力女川原発(宮城県)で同様の欠損が見つかり、中電が8月に調査の指示を受けていた。(樋口浩二)

(2012年9月11日朝刊掲載)

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