×

ニュース

米機騒音把握 測定器を設置 広島県江田島市

 米海兵隊岩国基地への空母艦載機移転計画や垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの搬入を受け、広島県江田島市は10日、簡易型の騒音測定器を市大柿支所(大柿町)に設置し、本格運用を始めた。

 測定器は長さ約25センチで防水性。マイクにつなぎ屋上に置いた。常時測定し、70デシベル(騒がしい事務所内など)以上を測定した場合は自動録音する。

 データは1週間ごとに回収する。市役所本庁のパソコンで管理して、飛行機の騒音とそれ以外の音を判別。基礎的データを集める。

 広島県内では2011年度、米軍機とみられる低空飛行の目撃情報が延べ2048件あり、うち江田島市では131件だった。市企画振興課は「これまで目撃情報に頼らざるを得なかった。客観的なデータの収集に努めたい」としている。

(2012年9月11日朝刊掲載)

年別アーカイブ