×

ニュース

「環境 大きな影響なし」 岩国基地沖合移設 監視委が解散

 米海兵隊岩国基地(岩国市)の滑走路の沖合移設に伴う周辺環境への影響について調べる岩国飛行場環境監視委員会(4人)が、広島市南区のホテルであった。「移設による大きな影響はなかった」と総括し、解散した。

 監視委は国が1996年に設置。埋め立て工事が始まった97年度から毎年度、水質や大気質、騒音などを調査してきた。埋め立て面積は約213ヘクタール。2008年5月に工事が完了した後も、10年度末まで調査を続けた。

 この日の会合は非公開で、4人の委員全員が出席。関係者によると、これまでの調査結果や結果に対する委員の見解を載せた報告書案を了承し、「環境に大きな変化はなかった」と結論付けた。

 委員長の中西弘山口大名誉教授は「これだけ長い期間の環境評価は異例。悪影響がなかった点も含め、ほかの工事でも踏襲してほしい」と話した。(桑田勇樹)

(2012年9月13日朝刊掲載)

年別アーカイブ