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オスプレイ 政務官、岩国市議会で説明

 神風(じんぷう)英男防衛政務官は14日、岩国市議会の全員協議会に出席し、米海兵隊岩国基地に搬入された垂直離着陸輸送機オスプレイのモロッコと米フロリダ州の事故について「人的要因が大きい」などと説明した。

 神風政務官はオスプレイの米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)配備で「在日米軍全体の抑止力は強化される」とし、国防上の観点からオスプレイの配備に理解を求めた。政府要人の輸送機についても「財政問題が多分にあるが、将来的には(オスプレイの)検討も進めなければならない」と性能の高さを強調。「民間輸送機もヘリに(オスプレイが)とってかわる」などとも述べた。

 市議から安全性などを質問された神風政務官は「習熟度の高いパイロットに操縦させるよう日米合同委員会で協議している」と回答。低空飛行には「確たる訓練内容が米側から届いていない。安心安全の担保をお願いしている」とした。

 質疑応答後、福田良彦市長は「不安は払拭(ふっしょく)されていない。政府の最終的な評価を聞いて判断したい」と述べた。(酒井亨)

(2012年9月15日朝刊掲載)

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