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「平和拠点」 国連で訴え 湯崎知事 来月からスイス訪問

 広島県の湯崎英彦知事は10月28日~11月4日の日程で、スイス・ジュネーブの国連欧州本部や国連訓練調査研究所(ユニタール)本部を訪問する。核兵器廃絶や平和構築に向けた被爆地・広島の役割を示す「国際平和拠点ひろしま構想」を説明し、協力を求める。

 広島市中区に広島事務所を開設して10年目を迎えたユニタールから招待を受けた。計画では、湯崎知事は国連欧州本部とユニタール本部の幹部と面会。核軍縮の多国間交渉に向けた円卓会議開催や研究集積を掲げる構想を解説し、実現への支援を求める。広島を拠点にした平和構築分野の人材育成の活発化なども要請する。

 県議会の代表団も同行する。県は世界保健機関(WHO)本部や赤十字国際委員会の訪問も調整中。湯崎知事は18日の記者会見で「広島の世界に対する貢献は欧州も含めて展開しないといけない。その第一歩として意義がある」と強調した。

 湯崎知事が構想への協力を求めて国連機関を訪れるのは、昨年11月に米ニューヨークの本部で潘基文(バンキムン)事務総長と面会したのに続き2回目。潘氏は、国連の人材やネットワークを生かした支援を約束した。(野崎建一郎)

(2012年9月19日朝刊掲載)

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