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オスプレイ 岩国飛来 飛行再開 4機青森行きか

 米海兵隊岩国基地(岩国市)には11日午後1時ごろから、オスプレイ4機が相次いで着陸した。駐機場で給油を終えると、隊員たちを乗せて同2時ごろまでに全機が離陸した。

 墜落事故を受け、山口県と岩国市などでつくる県基地関係県市町連絡協議会は事故原因の究明や情報提供を米側に求めるよう要請。防衛省が飛行再開の容認を表明したとはいえ、墜落原因はあいまいなまま。岩国市自治会連合会の河角衛会長は「国は対米関係を重視するため強く要請できないのかもしれないが、国民の安全を最優先に考えて主体的に取り組んでほしい」と話した。

 岩国市には午前11時半ごろ、米軍三沢基地(青森県)に向かうオスプレイ5機が岩国基地を経由する可能性について、中国四国防衛局(広島市)から連絡があった。(藤田智)

「言いなりか」沖縄、批判の声

 オスプレイの飛行再開を防衛省が容認したことに対し、沖縄県では11日、「日本政府は米国の言いなりか」「到底理解できない」と批判の声が相次いだ。

 昨年12月に沖縄本島沿岸部でオスプレイが不時着し大破する事故を起こした際も、米軍は6日後に飛行を再開し、日本政府は「理解できる」と追認した。

 今回の事故原因が究明されるまでの飛行中止を求めていた沖縄県の幹部は「いつもの流れで、腹立たしい」と憤慨。「最終の調査結果が報告される前に、このような形で発表されるのは強引だ。無力感しかない」と声を落とした。

(2017年8月12日朝刊掲載)

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