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焦土からの復興 広島の家写真展 中区のシュモーハウス

 原爆投下で家を失った市民に「広島の家」を建てた米国の平和運動家フロイド・シュモー氏(1895~2001年)が自ら撮影した写真の展示会が、広島市中区江波二本松のシュモーハウスで開かれている。江波皿山周辺で捉えた17枚で、11月5日まで。無料。

 シュモー氏は、1949~53年、日米のボランティアと市内各地に住宅や集会所など15棟計21戸を建設した。

 会場には縦85センチ、横60センチのパネル7枚が並び、参加した仲間の写る建設現場や、笑顔で家の前に立つ住民のカラー写真などを紹介している。市民団体「シュモーに学ぶ会」が先月、米国の遺族から163枚の寄贈を受け、原爆資料館(中区)に寄託。同館が地元ゆかりのカットを選び、展示会を企画した。

 訪れた同区江波の谷口敏子さん(89)は「焼け野原で途方に暮れる中、この取り組みは大変ありがたかったと思う」と語った。開館は午前9時~午後5時。月曜休館。祝日月曜は開館、翌日休館。(三宅瞳)

(2017年8月15日朝刊掲載)

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