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亡き店主しのぶ終戦の日 被爆証言会続け先月急逝 冨恵さん 安浦で常連客が集う

 広島市中区のバーで被爆証言会を続け、7月に肺がんのため37歳で亡くなった冨恵洋次郎さんをしのぶ集いが終戦の日の15日、呉市安浦町安登のカフェであった。冨恵さんがオーナーを務めていた店で常連客が企画、思い出を語り合った。(見田崇志)

 七浦海水浴場にある「波輝(なみき)カフェ」。冨恵さんが知人の紹介で使われていなかった海の家を改修し、2008年に開いた。病気が分かった後も「自分に何があっても続けてほしい」と気に掛けていたという。

 この日は常連客や冨恵さんの知人約20人が参加。冨恵さんの写真をプリントしたそろいのTシャツ姿で、バーベキューを囲んだ。

 「店を開いてくれたおかげでにぎわいが戻った」「オフシーズンは読書でのんびり過ごしていたね」などと、冨恵さんの姿を思い出していた。

 呼び掛け人の呉市川尻町小用の会社員渡辺博信さん(46)は「彼の活動を忘れず、僕たちもここを盛り上げていきたい」と誓っていた。

(2017年8月16日朝刊掲載)

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