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平和の尊さ 伝える決意 仁方で戦没者追悼慰霊式

 呉市仁方地区出身の戦没者を追悼する慰霊式が、終戦の日の15日、地元の仁方まちづくりセンターであった。日清戦争から太平洋戦争までの犠牲者の冥福を祈った。

 遺族や地元の小中学生たち約70人が参列。仁方遺族会の増原尋美会長(80)が「今日の平和と繁栄が尊い命の上に築かれていることを忘れてはならない」と式辞を述べ、正午に全員で黙とうした。

 続いて仁方中3年有田宙史(ひろふみ)さん(14)が、北朝鮮のミサイル発射実験などに触れ「戦争は命のつながりと未来への希望を断ち切る。若い世代が平和の尊さを伝承者として伝えていかなければならない」と訴えた。

 その後、追悼の吟詠が披露され、参列者はホールに設けた祭壇に花を手向け、手を合わせていた。(益田里穂)

(2017年8月16日朝刊掲載)

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