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北海道で訓練のオスプレイ 岩国から3機出発

 岩国市の米海兵隊岩国基地に駐留していた垂直離着陸輸送機オスプレイ6機のうち3機が16日、青森県三沢市の米軍三沢基地へ移動した。いずれも米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に所属。北海道で実施中の陸上自衛隊と米海兵隊との共同訓練に18日から参加する予定で、陸上自衛隊北部方面総監部は同日午前に北海道大演習場(千歳市など)でオスプレイを使った空中機動訓練を報道公開するとしている。

 岩国基地では、3機が16日午前10時50分ごろから滑走路へ移動を始めた。雨の中、同11時4分ごろから南から北へ向かって相次いで飛び立った。同日午後、三沢基地に到着した。

 三沢基地周辺の住民でつくる町内連合会は16日、米国側に安全対策を徹底した上での飛行を求めるよう東北防衛局長に要請した。黒田進二会長(81)は「墜落事故が相次ぎ、住民はとにかく不安だ。事故原因を説明し、訓練の情報を事前に提供してほしい」と訴えた。

 日本政府は5日のオーストラリア沖でのオスプレイ墜落事故後に飛行自粛を要請したが、米軍側の説明を受け容認に転じた。小野寺五典防衛相は15日、オスプレイが18日から共同訓練に参加すると明らかにした。

(2017年8月17日朝刊掲載)

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