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郷土の戦没者3339人冥福祈る 三次で追悼式

 三次市戦没者追悼式が17日、同市三次町の市民ホールきりりで営まれた。市内の遺族たち355人が、地元出身の死没者3339人の冥福を祈った。

 増田和俊市長が「尊い犠牲の上にある今の平和をかみしめて、つないでいこう」とあいさつ。参列者は恒久平和を願いながら、次々と慰霊碑の前の献花台に菊を供えた。

 父がニューギニアで戦死した、香川奈智枝さん(81)=同市十日市南=は、弟の片岡征治さん(77)=同市十日市西=と献花。「父を思い出しながら菊を手向けた。今、国内外で不穏な空気が流れているが、自分と同じ思いをする人をなくすためにも戦争は絶対に起こしてはいけない」と手を合わせていた。

(2017年8月18日朝刊掲載)

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