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しまなみの架橋「高い技術」 アフガンの市職員が視察

 国際協力機構(JICA)の研修員として来日し道路建設について学んでいるアフガニスタンの首都カブール市の職員2人が17日、三原市や尾道市などを視察し、日本の技術を学んだ。

 2人は自転車でしまなみ海道の多々羅大橋を渡り、船上からは生口橋などを見学。県東部建設事務所三原支所では、中本勝支所長から「地形をきちんと把握して道路を設計することが重要」などと説明を受けた。

 2人は6月から9月までの予定で、東京都内などで道路の設計や維持管理について学んでいる。同国は内戦や紛争が続き、現在もテロが相次ぐ。道路整備は進まず、日常生活や経済活動に大きな支障が出ている。

 アブドゥル・バセット・ノリさん(28)は「本でしか見たことがなかった日本の高い技術の橋を見て、学ぶことができた。母国のいち早い復興に役立てたい」と話している。

 18日は広島市中区の原爆資料館などを訪問。原爆の被害から復興を遂げた広島のまちを見て回る。(山本庸平)

(2017年8月18日朝刊掲載)

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