米新型核実験 「被爆者踏みにじった」 慰霊碑前で座り込み
12年9月21日
米国が核兵器の性能を調べるため実施した新たなタイプの核実験に、被爆地広島は２０日、怒りの声を上げた。被爆者や平和団体は広島市中区の原爆慰霊碑前に座り込み、オバマ政権下で５度目の新型核実験に抗議した。
県被団協（坪井直理事長）や県原水禁、連合広島など１２団体でつくる核兵器廃絶広島平和連絡会議の８５人は正午すぎから３０分間、座り込んだ。県原水禁の片山春子代表委員（８２）は「ヒロシマの心、被爆者の心を踏みにじった」と批判した。
一方、もう一つの県被団協（金子一士理事長）と県原水協も同時刻、慰霊碑前に４５人が座り込んだ。県原水協の高橋信雄代表理事（７３）は「オバマ大統領は『核兵器なき世界』を掲げながら、核抑止力に固執している」と語気を強めた。
原水禁運動の路線対立で分裂した二つの県被団協はこれまで、核実験などへの抗議の座り込みはほとんど別々。今回そろったのは偶然という。
また、広島市役所本庁舎と各区役所、原爆資料館（中区）の玄関に、松井一実市長がオバマ大統領に宛てた抗議文が張り出された。（山本乃輔）
（２０１２年９月２１日朝刊掲載）
県被団協（坪井直理事長）や県原水禁、連合広島など１２団体でつくる核兵器廃絶広島平和連絡会議の８５人は正午すぎから３０分間、座り込んだ。県原水禁の片山春子代表委員（８２）は「ヒロシマの心、被爆者の心を踏みにじった」と批判した。
一方、もう一つの県被団協（金子一士理事長）と県原水協も同時刻、慰霊碑前に４５人が座り込んだ。県原水協の高橋信雄代表理事（７３）は「オバマ大統領は『核兵器なき世界』を掲げながら、核抑止力に固執している」と語気を強めた。
原水禁運動の路線対立で分裂した二つの県被団協はこれまで、核実験などへの抗議の座り込みはほとんど別々。今回そろったのは偶然という。
また、広島市役所本庁舎と各区役所、原爆資料館（中区）の玄関に、松井一実市長がオバマ大統領に宛てた抗議文が張り出された。（山本乃輔）
（２０１２年９月２１日朝刊掲載）
