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トニー・デブルム氏 死亡 ビキニ水爆 核被害訴え

 トニー・デブルム氏(マーシャル諸島の前外相)22日、マーシャル諸島の首都マジュロで死去、72歳。

 マグロ漁船第五福竜丸なども被曝(ひばく)した1954年の米国によるマーシャル諸島ビキニ環礁での水爆実験ブラボーを、約400キロ離れた別の環礁から目撃。計67回に及んだ米国の核実験による被害や補償問題を長年訴え、マーシャル諸島政府が2014年、国際法上の核軍縮義務違反で核兵器保有9カ国を国際司法裁判所(ICJ)に提訴した際に主導的な役割を果たした。

 16年に発効した温暖化対策の新枠組み「パリ協定」の採択にも尽力した。

(2017年8月25日朝刊掲載)

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