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原爆の悲惨 絵で感じて 山口 60点展示

 原爆被害の悲惨さを伝える「ミニ原爆展」が28日、山口市大内御堀のゆめタウン山口で始まった。県原爆被爆者支援センターゆだ苑(山口市)の主催で、9月3日まで。無料。

 原爆資料館(広島市中区)から借りた被爆者自らが描いた絵など約60点を展示。赤黒い炎に包まれ「タスケテー」と叫ぶ幼女を描いた絵では、作者は「いまだに忘れることはできない」と記す。「生徒を助けて」と言い残し亡くなった女性教師や、川の石垣に子どもの死体が折り重なっている絵もある。

 坂本由香里事務局長は「子どもでも絵なら被爆体験を感じられる」と呼び掛ける。6日には、山口市江良の原爆死没者之碑前で、43回目の山口原爆死没者追悼・平和式典を開く。

(2017年8月29日朝刊掲載)

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