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法王広島訪問に期待感 枢機卿 原爆資料館を見学

 ローマ法王庁(バチカン)福音宣教省長官のフェルナンド・フィローニ枢機卿が20日、広島市中区の平和記念公園を訪れた。法王フランシスコの広島訪問について「皆が待っていると直接伝える」と、実現に期待感を示した。

 広島平和文化センターの小溝泰義理事長の案内で原爆資料館を見学後、記者団に語った。芳名録への記帳で広島が訴える平和の尊さに触れたといい「日本、全世界のための私の望み。今でも戦争をしたがる人たちに対する言葉です」と述べた。その後、原爆慰霊碑に花輪を手向けた。

 ローマ法王の広島訪問については、広島県の湯崎英彦知事が5月、バチカンに直接赴いて要請している。フィローニ枢機卿は、日本の司教団の招きで各地の信者と交流するため、17日に来日。長崎市も訪れた。26日まで日本に滞在予定という。(野田華奈子)

(2017年9月21日朝刊掲載)

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