×

ニュース

国際署名 立場超え連携 広島の被爆者ら 連絡会結成へ

 核兵器を禁止し、廃絶する条約の締結を全ての国に求める「ヒバクシャ国際署名」を広島県内で広げようと、二つの県被団協など被爆者7団体と県生協連合会、広島YMCAが12月にも推進連絡会を設立する。立場を超え、核兵器廃絶という共通目標のために団結。2020年までに県民の半数の140万筆を目標に積み上げ国連に届ける。

 19日付で準備委員会を設置した。事務局には両被団協のほか県生協連とYMCAが加わり、高齢化する被爆者を補佐。今後、幅広い団体、個人へ連絡会への参加を呼び掛ける。会は各地での署名活動を引っ張り、署名数を集計、公表する。

 ヒバクシャ国際署名は日本被団協が提唱し、昨年4月にスタート。県生協連によると20日時点で、7団体と県生協連が集めた署名は約16万2千筆に上る。各団体の代表は21日、広島市役所でそろって記者会見。県被団協(坪井直理事長)の箕牧(みまき)智之副理事長(75)は「これまで老骨にむち打ち署名を集めてきた。数の力で訴えたい」と、会を通じた運動強化に期待した。(城戸良彰)

(2017年9月22日朝刊掲載)

年別アーカイブ