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被爆体験 伝承者語る 福山の瀬戸小で船井さん

 広島県東部初の被爆体験伝承者船井真奈美さん(53)=福山市三之丸町=が22日、瀬戸小(瀬戸町)で、被爆者の体験を児童に伝えた。福山市では初の活動。5年生68人がメモを取りながら聴いた。

 船井さんは、広島市内で14歳の時被爆した男性の体験を、写真や地図のスライドを使い説明。顔にやけどを負い、原爆で多くの友人を亡くしたと語った。

 児童から「どうして黒い雨が降ったの」などの質問が相次いだ。山野心春さん(10)は「核兵器は恐ろしい。絶対に使ってはいけないと知った」と話した。

 船井さんは4月に広島市の被爆体験伝承者となり、同市中区の原爆資料館で定期的に伝承活動をしている。(川村正治)

(2017年9月23日朝刊掲載)

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