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被爆体験を聞き若者悲惨さ学ぶ 南区で千羽鶴例会

 広島や山口の若者でつくるボランティア団体「広島ローターアクトクラブ」は23日、平和を考える千羽鶴例会を、広島市南区のホテルで開いた。奈良県など関西地区のクラブと初めて合同で開催。計約60人が参加した。

 15歳で被爆した安佐南区の切明千枝子さん(87)から体験談を聞いた。切明さんは女学校の校庭で後輩の遺体を火葬したつらい思いを語り、「戦争は何もかもを奪う。繰り返したくない」と訴えた。

 京都府大山崎町、会社員横山敏之さん(29)は「核兵器の恐ろしさが伝わった」。同クラブの正岡彩会長(29)=中区=は「平和の尊さを考える機会になった」と話していた。

 参加者は24日、中区の平和記念公園を訪れ、原爆の子の像に千羽鶴をささげる。

(2017年9月25日朝刊掲載)

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