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「問題があれば対応」 低騒音機NLP 山口県が説明

 米海兵隊岩国基地(岩国市)への米海軍厚木基地(神奈川県)からの空母艦載機移転計画を巡り、山口県は26日、米軍の低騒音機(プロペラ機)による夜間離着陸訓練(NLP)について「個々の訓練で問題があれば必要な対応を取る」との考えを示した。

 この日の県議会一般質問で、矢敷健治岩国基地対策室長が答えた。8月に移転したE2D早期警戒機など低騒音機のNLPへの対応を問われ「機種にかかわらず、激しい騒音被害をもたらす離着陸訓練は認められないとの姿勢で対応している」と答えた。

 県は25日、「NLP実施は容認できない」としていた基本姿勢を「NLPなど激しい騒音被害をもたらす離着陸訓練の実施は容認できない」との表現に見直した。低騒音機のNLPについては、2006年に国の騒音測定データなどを踏まえ「実施された場合も、基地周辺の生活環境が現状より悪化するとはいえない」と判断しており、容認できないとの立場は従前から取っていないとする。

 一方、神奈川県は、NLPを含む陸上空母離着陸訓練(FCLP)について機種にかかわらず厚木基地での実施を認めていない。(和多正憲)

(2017年9月27日朝刊掲載)

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