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核廃絶 国際デーに訴え 被爆者ら東京で街頭署名

 国連が定める「核兵器の全面的廃絶のための国際デー」の26日、首都圏の被爆者たちは、東京都渋谷区で全ての国に核兵器を禁止、廃絶する条約を締結するよう迫る「ヒバクシャ国際署名」を集めた。日本被団協の木戸季市事務局長(77)が10月初旬、米ニューヨークの国連本部で開かれている国連総会へ届ける。

 被爆者や平和団体のメンバー約50人がこの日、観光客や買い物客に協力を約1時間呼び掛けた。マイクを持った木戸氏は、長崎で被爆した自身の体験に触れて「核兵器は一瞬にして多くの命を奪い、街を破壊し尽くす」と強調。「2020年までに数億人分の署名を集めたい」と訴えた。

 活動場所には、被爆者運動の先頭に立ち、8月に88歳で亡くなった谷口稜曄(すみてる)代表委員の写真を掲げた。この日は約100人分が集まった。(田中美千子)

(2017年9月27日朝刊掲載)

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