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緊急被曝医療を韓国医師ら学ぶ HICARE研修

 広島県や広島市などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)が招いた韓国人の医師や看護師たち7人が、広島大病院(広島市南区)で緊急被曝医療などを学んだ。

 同大原爆放射線医科学研究所の広橋伸之教授が、2011年の東京電力福島第1原発事故などで災害派遣医療チーム(DMAT)の一員として活動した経験を説明。同事故では、入院患者の避難体制が整っていなかったとして「原発がある地域は、患者数や避難経路、受け入れ病院など日頃から考えておかなければいけない」と強調した。

 江北国立大病院の申在明(シン・チェミョン)医師(29)は「非常事態が起きた時にどう動くべきなのか考えたい。現地で活動した話が聞けて有意義だった」と話した。

 7人は25日から4日間の日程で研修。最終日の28日は放射線影響研究所(南区)などで放射線の人体への影響や被爆者医療を学ぶ。

(2017年9月28日朝刊掲載)

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