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広島大医学部生 IAEAに派遣 HICARE

 広島県や県医師会などでつくる放射線被曝(ひばく)者医療国際協力推進協議会(HICARE)は10月1日から3カ月間、広島大医学部医学科4年平田大地さん(22)=広島市南区=をオーストリア・ウィーンの国際原子力機関(IAEA)にインターンとして派遣する。

 人材育成などに関するIAEAとの連携事業の一環。IAEA原子核科学・応用局に配属され、研究スタッフを手伝いながら、科学記事執筆のための文献調査やデータ解析、会議の参加や専門家との交流に取り組む。滞在費はHICAREとIAEAが負担する。

 平田さんは27日、HICARE副会長を務める高垣広徳副知事を訪問。「放射線分野の最先端の研究に触れられる貴重な機会。しっかり勉強し、将来に生かしたい」と意気込んだ。

 HICAREは2010年、被爆者医療の担い手育成などで協力する覚書をIAEAと締結。14年に国内2カ所目の「IAEA協働センター」に指定され、インターン派遣を事業の一つに位置づけた。派遣は13年に始まり、4人目。(中川雅晴)

(2017年9月29日朝刊掲載)

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