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平和賞に「エルネスト」 来月開催の広島国際映画祭

 今秋の広島国際映画祭で授与される「ヒロシマ平和映画賞」に、公開中の日本・キューバ合作映画「エルネスト」が選ばれた。9日、広島市中区のサロンシネマであった舞台あいさつで発表され、阪本順治監督、主演のオダギリジョーさんが喜びを語った。

 映画祭は前身を合わせると9回目で、11月24~26日に中区のNTTクレドホールなどで開催。同賞は昨年新設され、ヒロシマの心を世界に発信した作品に贈られる。最終日に各賞の授賞式がある。

 「エルネスト」は、キューバ革命の指導者チェ・ゲバラと共にボリビアの軍事政権と戦った日系人フレディ前村の半生を描く。広島市でも、原爆資料館でゲバラが核兵器の脅威を知る場面などをロケした。

 阪本監督は「広島の方に選んでいただいたのが一番うれしい」と感謝を述べ、フレディを熱演した津山市出身のオダギリさんは「子どもの頃から何度も訪れた広島に、映画が寄り添えたのであればありがたい」と語った。(西村文)

(2017年10月11日朝刊掲載)

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