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　広島市で、核軍縮を巡る外務省の「賢人会議」の初会合が２７、２８両日に、国連軍縮会議が２９、３０両日に開かれる。それぞれ国内外の専門家や元外交官たちが参加。被爆地で「核兵器のない世界」へ国際社会を進める議論が期待される。

　賢人会議は、段階的な軍縮を唱える核保有国と、核兵器禁止条約を支持する非保有国で軍縮の進め方が異なるとし、「一致して取り組むための共通基盤の提供」を狙う。双方の国を含む１０カ国１６人が委員。禁止条約を含む軍縮の現状認識を確認し、短期の取り組みと、中・長期の課題それぞれでの提言を話し合う。

　国連主催の軍縮会議は２７回目で、広島市では２年ぶり５回目。広島県被団協の坪井直理事長が核兵器のない世界に向けてメッセージを発するほか、禁止条約制定を受けた軍縮・不拡散の見通し、非核兵器地帯などをテーマに取り上げる。（岡田浩平）

（２０１７年１１月２１日朝刊掲載）