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15機程度 きょう岩国へ スーパーホーネット 「移転ではない」

 中国四国防衛局は23日、米空母艦載機のFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機15機程度が、24日に米海兵隊岩国基地(岩国市)へ飛来する予定だと明らかにした。在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)は「運用と整備のため」と説明し、米軍再編で計画している岩国基地への艦載機移転ではないとしている。

 同機はたびたび岩国基地に飛来しているが、同じ日に15機が来るのは異例。同防衛局によると、東京・沖ノ鳥島沖で22日に発生した米空母艦載機、C2輸送機の墜落事故の影響という。

 スーパーホーネットは艦載機移転計画の第2陣として、米海軍厚木基地(神奈川県)から2部隊(計24機程度)が近く岩国基地へ到着する見通し。同機を艦載する空母ロナルド・レーガンは16~26日の予定で、日本周辺海域で海上自衛隊との演習に参加。同機は早くても27日ごろから、第2陣としてまとまって岩国に移るとみられていた。

 しかし、演習中だった22日午後、岩国基地から同空母に向かっていたC2が沖ノ鳥島の北西約150キロの公海上で墜落。搭乗していた11人のうち3人が行方不明となり、米海軍と海自が捜索を続けている。

 岩国基地への艦載機移転は8月のE2D早期警戒機5機に始まり、来年5月ごろにかけて計61機が移るとされる。C2も2機が1月ごろに岩国へ移る計画となっている。(松本恭治)

(2017年11月24日朝刊掲載)

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