×

ニュース

岩国に異例の同時飛来 スーパーホーネットなど9機

 米空母艦載機のFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機など9機が24日、米海兵隊岩国基地(岩国市)に飛来した。中国四国防衛局によると、22日に起きた艦載機のC2輸送機墜落事故を受けた影響という。9機の同時飛来は異例。在日米海軍司令部(神奈川県横須賀市)は「事前に計画していた艦載機移転ではない」としている。

 9機はスーパーホーネットとEA18Gグラウラー電子戦機。この日、米空軍嘉手納基地(沖縄県)を飛び立ち、グラウラー3機が午後1時半ごろ、スーパーホーネット6機が同2時前後に着陸した。市民団体によると、米海軍厚木基地(神奈川県)にもスーパーホーネット6機が嘉手納基地から到着したという。同防衛局は23日、米軍から得た情報として「C2輸送機墜落事故の影響で、15機程度が岩国に来る予定」としていた。

 同司令部は、スーパーホーネット2部隊(計24機程度)とグラウラー部隊(6機)が「今秋」に岩国基地へ移ると説明。機体番号などから9機はこれら3部隊の所属機とみられる。そのまま岩国にとどまる可能性について、同司令部は「臆測で話せない」と答えた。

 3部隊を載せる空母ロナルド・レーガンは16~26日の予定で、日本周辺海域で海上自衛隊との演習に参加。22日午後、岩国基地から同空母に向かったC2が東京・沖ノ鳥島の北西約150キロの公海上で墜落。搭乗員3人が行方不明となり米海軍と海自はこの日で捜索を打ち切った。同機も岩国基地へ移転予定だった。(松本恭治、馬上稔子)

(2017年11月25日朝刊掲載)

年別アーカイブ