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オスプレイ危険性訴え 岩国爆音訴訟で口頭弁論

 米海兵隊と海上自衛隊が共同で使う岩国基地(岩国市)の騒音被害を巡り、周辺住民654人が損害賠償や米空母艦載機移転の差し止めなどを国に求めた岩国爆音訴訟の控訴審の第3回口頭弁論が24日、広島高裁であった。原告側は、飛行差し止めを求める垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの墜落や艦載機移転による騒音増大への不安を訴えた。

 原告側は準備書面で、昨年12月、沖縄県名護市沖の浅瀬に不時着し大破するなど相次ぐオスプレイの事故や故障に触れた上で「オスプレイは欠陥機。住民は墜落の危険にさらされている」と強調。さらに、「岩国基地に搬入された2012年以降、騒音被害の苦痛は増大し、受忍限度を超えている」とした。

 原告の男性(73)は意見陳述で、来年5月ごろにかけて計画されている米海軍厚木基地からの空母艦載機移転により「これまで以上に爆音が増えるのは明らか。静かで安心して暮らせるようにしてほしい」と訴えた。(有岡英俊)

(2017年11月25日朝刊掲載)

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