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難民体験から平和訴え ルワンダ出身女性

 1994年のルワンダ大虐殺から逃れ、NPO法人「ルワンダの教育を考える会」(福島市)の理事長を務める永遠瑠(とわり)マリールイズさん(52)が25日、広島市中区で講演した。中高生たち34人に、平和の尊さや母国で進める教育活動への支援を訴えた。

 マリールイズさんは内戦当時の写真を示しながら、自宅近くに爆弾が落ちて子ども3人と難民キャンプに逃れた体験や、その後に留学生として家族と来日したことを説明した。

 日本とルワンダを行き来しながら母国に幼稚園と小学校をつくった活動を振り返り、「教育は国の発展と平和への鍵。子どもが目標を語れるように日本から支えてほしい」と呼び掛けた。

 県ユニセフ協会が主催。参加した近畿大付属広島中東広島校3年竹ノ内めぐみさん(15)=東広島市=は「難民支援に携わる仕事に就く夢が膨らんだ」と喜んでいた。(新山京子)

(2017年11月26日朝刊掲載)

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