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旧満州抑留者ら集い 派遣70周年 北広島で17人

 太平洋戦争中、旧満州(中国東北部)へ開拓青年義勇隊として赴き、抑留体験などをした県内の人たちでつくる「日高会」が21日、北広島町のホテルで集いを開いた。

 日高会は1942年に県内から派遣された福田中隊の人たちがメンバー。戦後、抑留された仲間の帰国運動に取り組み、旧満州やシベリアで死亡した人たちの慰霊をしてきた。

 平均年齢86歳。亡くなった人も多い。10年ごとに大会を開き、派遣から70周年の今回は会員や遺族たち計17人が参加した。「ちりぢりになりシベリアなどに連れて行かれた」「屋外の干し草の中で寝て、亡くなる人もいた」などと、苦しかった当時を振り返った。

 事務局長の増尾重明さん(85)=広島市西区=は「思い出は尽きないが、高齢化で今回が最後の大会になりそう」と話していた。(椎木一郎)

(2012年10月23日朝刊掲載)

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