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原爆資料館 元日開館へ 年末年始休み短縮 追悼祈念館も

 広島市中区の平和記念公園内にある原爆資料館と国立広島原爆死没者追悼平和祈念館は、この年末年始の休館日を減らす方針を固めた。これまで休んでいた12月29日、1月1日を開館する。両館の元日オープンは初めてといい、観光客や帰省した人たちの訪問希望に応える。主導した市は、他の市立の観光関連施設でも同様の取り組みを検討する。(田中美千子)

 両館の休館日はこれまで、12月29日~1月1日の年4日だった。この年末年始は29日と1日は通常通りに開き、30、31日は設備点検のため休む。

 年末年始の休館期間の短縮は、松井一実市長が検討を指示した。松井市長は「広島を訪ねてきた人をがっかりさせてはならない。もてなしの心を示したい」と話す。

 資料館の休館日は、市の条例施行規則に基づき定められる。祈念館は市の外郭団体、広島平和文化センターが国から委託を受けて管理運営する。休館日の変更は厚生労働省との協議が必要で、既に厚労省の了承を得た。

 さらに市は中心部の観光関連施設を軸に、年末年始の開館日を増やせるかどうか調整する。資料館、祈念館を含め、対象施設の来場者数を検証し、来年度以降の対応を決める。

 一方、長崎市の原爆資料館と国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館の休館日は12月29~31日の年末3日間。元日から開館している。

(2012年10月26日朝刊掲載)

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