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[イワクニ 地域と米軍基地] 2日連続時間外離着陸 米軍 F35の飛行認める

 岩国市の米軍岩国基地で7日未明、滑走路の運用時間(午前6時半~午後11時)外に米軍機が離着陸した。米軍が時間外に使うのは2日連続。市は、今回も米側の要請に応じて時間外運用の事前公表を控えていた。在日米海兵隊を統括する第3海兵遠征軍(司令部・沖縄)は中国新聞の取材に対し、岩国基地所属のステルス戦闘機F35Bの飛行を認め、「任務上、不可欠な夜間訓練をしていた」と説明した。

 同基地では午前0時16分ごろ、2機が滑走路を北へ向けて離陸。市の騒音測定器は同時刻、基地北側の川口町で88・8デシベルを記録した。午前5時ごろにも南側の尾津町で86・5デシベル、市南部の由宇町で89・7デシベル(いずれも最大値)を計測した。市には関連する苦情が計15件寄せられた。

 一方、連日の時間外運用の問題は、この日の市議会一般質問で取り上げられた。田村順玄市議が「市民は爆音で安眠を妨げられた」と強調。事前公表しない市の姿勢を批判した。福田良彦市長は答弁で、背景に北朝鮮情勢があるとの認識を示し、「深夜、早朝の運用で市民生活に影響があったのは事実。なるべく影響のない運用を防衛省や米側に求めたい」と述べた。

 滑走路の運用時間は、基地と市、山口県、国でつくる岩国日米協議会で確認。時間外の運用は「市に通報する」としている。米軍は6日午後4時ごろ、時間外運用の可能性を市に連絡。理由は「任務のため」とした上で、前回同様、公表する場合は事後にするよう求めた。市は米側に安全対策と騒音への配慮を要請した。

 第3海兵遠征軍は「セキュリティー上、今後の運用について言及できないが、可能な限り透明性を持つよう努めている。迷惑を掛けたとすれば残念に思う」としている。(藤田智、松本恭治、馬上稔子)

(2017年12月8日朝刊掲載)
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