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広島知事、欧州へ出発 国連で「平和拠点」説明

 広島県の湯崎英彦知事は28日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部や国連訓練調査研究所(ユニタール)本部を訪れるため、広島空港を出発した。核兵器廃絶や平和構築の人材育成を目指す「国際平和拠点ひろしま構想」を説明し、協力を要請する。

 国連欧州本部のカシムジョマルト・トカエフ事務局長たちに、多国間で核軍縮を討議する円卓会議の開催や、紛争解決の専門家育成に被爆地が取り組む意義をアピールし、理解と支援を訴える。

 広島事務所(広島市中区)があるユニタールの招待がきっかけ。県議会から林正夫議長たち9人が同行した。オーストリア・ウィーンの国際原子力機関(IAEA)も訪問。来月4日に帰国する。

 湯崎知事は同構想をまとめた直後の昨年11月に訪米し、協力を求めるため国連の潘基文(バンキムン)事務総長たちと会談。潘氏は支援を表明した。(野崎建一郎)

(2012年10月29日朝刊掲載)

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