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平和へ祈り 唱歌のCD 「はつかいちコンサート」30回記念 2月発売

 廿日市市は、毎年夏に市内で開く「はつかいち平和コンサート」で歌う唱歌を収めたCDの制作を進めている。プロの音楽家と市民が共演して平和への祈りを音楽に込めるコンサートが来年30回目を迎えるのを記念し、2月に全国発売する。(森戸新士)

 収録するのはコンサートで歌ってきた「春が来た」や「故郷」など12曲のメドレー。今月6日、同市の文化ホールさくらぴあで録音した。コンサートで指揮や指導を担う音楽家松本憲治さん(66)=廿日市市=の編曲でソプラノ歌手の山口水蛍さん(26)=同=が歌い、ピアニストの黒田裕美さん(36)=広島市佐伯区=が伴奏した。

 コンサートは1989年、旧廿日市市の合唱団や市民が歌を披露しようと始まった。被爆ピアノの演奏や原爆の子の像(中区)へささげる折り鶴の展示などで、参加者の平和への思いも育んできた。

 コンサートには毎年約150人が出演する。CDを求める問い合わせが多く、30回目を機に制作を決めた。1枚1500円で、さくらぴあなどで売る。アルト用とソプラノ用の2種類を500枚ずつ用意する。

 99年からコンサートに携わる松本さんは「子どもからお年寄りまでなじみ深い唱歌に平和の願いを込めるコンサートをより多くの人に知ってほしい」と期待している。

(2017年12月16日朝刊掲載)

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