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「原爆の絵」命の重み感じて 中区で基町高生の作品35点展示

 基町高(広島市中区)創造表現コースの生徒が市の被爆体験証言者と共同で制作した作品を展示する「高校生が描いたヒロシマ 原爆の絵画展」が17日、中区の広島国際会議場で始まった。27日まで。無料。

 生徒が直接証言を聞き取り、絵にする取り組みは2007年度に始まった。今回、これまでに完成した116点のうち35点を展示。亡くなった我が子を背負い水や食べ物を求める母親の姿や、無数の遺体を積んだトラックなどが描かれている。

 この日は生徒による作品解説もあった。病院の庭で息絶えた人たちを描いた2年前田葉月さん(17)は「絵の中の一人一人に人生があった。命を奪った原爆の恐ろしさを感じてほしい」と訴えた。

 作品の一般公開の場は多くないため、広く知ってもらおうと広島平和文化センターが絵画展を企画した。(山本和明)

(2017年12月18日朝刊掲載)

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