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英大学 市立大が協定 世界的な平和学拠点 ブラッドフォード ヒロシマ発信・研究

 広島市立大(安佐南区)は、平和学の世界的有名校、英国・ブラッドフォード大と学術交流協定を結んだ。被爆の実態を発信するとともに、研究や教育に共同で取り組む。(城戸良彰)

 市立大によると、協定では教員と学生の交流や、共同研究の促進をうたう。市立大側の署名は11月に済み、ブラッドフォード大側の署名を受け発効する。

 両大は来年3月にブラッドフォード大で研究会、同8月に市立大で実習をそれぞれ開き、互いの教員・学生を招く。その後も講演会などを計画する。

 ブラッドフォード大の平和学研究科は1974年に設立。平和学では世界最大規模の研究拠点とされ、国連や国際協力に携わる非政府組織(NGO)などに人材を輩出してきた。

 交渉を担当した、ブラッドフォード大のクリストフ・ブラス教授(63)=国際安全保障論=は「現在進行する紛争を解決する上で、平和の象徴・広島を訪れて、その歩みを知ることには実践的な意味がある」と期待する。

 市立大国際学部の古澤嘉朗准教授(36)=紛争解決論=は「活発な人材交流を継続できるように、協定を足掛かりとして連携をより強化する」と意気込んでいる。

(2017年12月19日朝刊掲載)

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