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広島の意義 英学生に説く 湯崎知事 オックスフォード大で講義

■記者 野崎建一郎 ロンドン発

 欧州訪問中の広島県の湯崎英彦知事は29日(日本時間30日)、英国オックスフォード市のオックスフォード大を訪れ、核兵器廃絶や平和構築に取り組む人材育成や研究集積を目指す、「国際平和拠点ひろしま構想」の意義を講義した。

 公共政策を学ぶ大学院の20~40代の学生38人が出席。「地方自治体がなぜ国際レベルの政策に取り組むのか」「広島が平和支援の仕組みづくりをする意義は」などの質問が相次いだ。

 湯崎知事は「被爆地としての責務」「海外からの訪問客増加など地域の活性化にもつながる」と説明。「資金や人材を集める必要がある」とし、海外からの支援の必要性も強調した。

 公共政策を研究する同大大学院は9月に開設。湯崎知事は大学院側の依頼で、学生の指導や助言に当たる諮問委員に就任している。

 湯崎知事は、国際問題を調査するロンドン市内の民間シンクタンクも訪問。核不拡散や軍縮の担当者と会談し、「ひろしま構想」の実現に協力を求めた。

(2012年10月31日朝刊掲載)

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