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[イワクニ 地域と米軍基地] 交付金の大幅増 歓迎 基地議連連絡協が総会

 米軍岩国基地に関わる五つの地方議会の議員連盟でつくる「岩国基地問題議員連盟連絡協議会」の総会が12日、岩国市役所であった。米軍再編で基地負担が増える都道府県向けの交付金について、国が新年度から大幅な増額方針を決めたことを歓迎。同基地への空母艦載機移転が進む中、安心安全対策や地域振興策の実現に向けた継続的な取り組みなどを確認した。

 山口県議会と岩国、大竹の2市議会、同県和木、周防大島の2町議会から約60人が出席。同交付金の拡充について、代表の柳居俊学・県議会議長は「(移転を容認した)県や地元市町の重い決断に応え、大いに努力された」と評価した。

 一方、この交付金は山口県だけに支給されている。岩国市の桑原敏幸議長は「一緒に活動してきた大竹市にも協力できることはしていきたい」。大竹市の寺岡公章市議は「滑走路のすぐ先には騒音の厳しい阿多田島がある。飛行機(の騒音)に県境はない」とした。

 米軍機のトラブルが相次ぐ中、移転後の安心安全対策を課題とする声も相次いだ。福田良彦岩国市長は「しっかり実態を把握し、必要ならば国や米軍に毅然(きぜん)とした対応を取る」と強調した。(馬上稔子)

(2018年1月13日朝刊掲載)

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