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[イワクニ 地域と米軍基地] 艦載機移転の撤回など要請 岩国市に廿日市の団体

 廿日市市の市民団体「岩国基地の拡張・強化に反対する広島県西部住民の会」は16日、米軍岩国基地(岩国市)への空母艦載機移転と、ステルス戦闘機F35B配備の容認撤回などを岩国市に申し入れた。

 坂本千尋共同代表たち6人が岩国市役所を訪れ、高田昭彦基地政策担当部長に要請書を手渡した。昨年11~12月に艦載機の主力であるFA18スーパーホーネット戦闘攻撃機部隊などが到着し、「広島の市街地でも聞いたことのない爆音がとどろき始めた」と強調。昨年1月と11月に計16機が配備されたF35Bも「今までにない爆音の原因になっている」と訴えた。

 さらに、輸送機オスプレイが昨年12月に岩国基地を拠点に低空飛行訓練をしたことを問題視。事故やトラブルへの懸念を示し、市として米軍機の運用や影響を積極的に把握するよう求めた。山口県にもファクスと郵送で同様の文書を送った。

 高田部長は、日米同盟や米軍再編に協力する市の立場を改めて説明。「(艦載機移転などを認めた)方針を現時点で変えることはない」とした。

(2018年1月17日朝刊掲載)

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