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タイの英雄 原爆慰霊碑に献花

 J1広島に加入したタイ代表FWティーラシンが7日、平和記念公園や宮島などを訪れた。「広島の歴史や文化、人々の生活を知ることができてうれしい」とうなずいた。(矢野匡洋)

 平和記念公園では、この日の入団会見に同席するために来日したタイ・ムアントンのロートン副社長とともに原爆慰霊碑に献花。原爆資料館では、志賀賢治館長の説明を聞きながら見学した。「自分が知っていたことは少なかった。本当に切ない。タイを代表して花をささげられたことを誇りに思う」と神妙な面持ちで語った。

 タイ代表通算42得点を誇る国民的英雄は今季、期限付きで広島に加入。「(移籍先の)広島を知りたい」という本人の希望で実現した。「歴史が好き。タイキャンプ明けで移動の疲れがあっても、このような一日を過ごせてありがたい」とほほ笑んだ。

 5日にあった古巣ムアントンとのプレシーズンマッチではゴールを決めるなど、好スタートを切った。入団会見では「ボールキープ力と決定力が自分の特長。2桁ゴールを目指し、宮崎キャンプでチームメートと連係を深めたい」。9日から始まる2次キャンプに視線を向けた。

(2018年2月8日朝刊掲載)

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