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モザンビーク議長「児童被害 心痛む」 原爆資料館を見学

 アフリカ南部モザンビークのマカモ国民議会議長(60)が10日、広島市中区の平和記念公園を初めて訪れた。被爆証言を聞き、原爆資料館を見学した。

 14歳で被爆した梶本淑子さん(87)=西区=の証言を聞いた後、志賀賢治館長の案内で資料館を見学。黒焦げの三輪車や弁当箱などの遺品を、時折首を左右に振りながら見入った。

 マカモ氏は「戦争が何かも知らない子どもたちの被害に心が痛んだ」と話した。

 同国は昨年7月、国連で核兵器禁止条約の採択に賛成。マカモ氏は「今回の広島訪問には、わが国の各党議員も参加している。条約署名に向けた国内議論の加速につながるはずだ」と期待した。マカモ氏らの一行は参議院の招待で、4~10日の日程で来日した。(明知隼二)

(2018年2月11日朝刊掲載)

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