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坪井氏を名誉市民に 広島市、議会に追加提案へ

 広島市が、国内外で核兵器廃絶の機運を高めたとして、日本被団協代表委員で広島県被団協理事長の坪井直氏(92)=西区=に名誉市民の称号を贈ることが15日、分かった。同日開会した市議会定例会に選定同意案を追加提案する。

 坪井氏は呉市出身。広島工業専門学校(現広島大工学部)3年だった1945年8月6日、爆心地から1・2キロの広島市富士見町(現中区)で被爆。中学校教諭の時から生徒に被爆体験を語り、退職後は被爆者運動の先頭に立って核兵器廃絶を訴え続けている。2016年5月にオバマ米大統領(当時)が現職の大統領として初めて市を訪れた際は、対面して被爆者の思いを直接伝えた。

 市の名誉市民は1963年以後、20人いる。直近の2010年は、服飾デザイナーの三宅一生氏とバレリーナの森下洋子氏の2人に贈った。(野田華奈子)

(2018年2月16日朝刊掲載)

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