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広島大が名誉博士称号 インドネシアのカラ副大統領 故郷の紛争解決に力注ぐ

 広島大(東広島市)は21日、インドネシアのムハンマド・ユスフ・カラ副大統領(75)に名誉博士称号を授与した。現地での紛争解決に尽力し、同大の平和を希求する精神と合致したことを授与理由とする。

 カラ副大統領は産業貿易相などを歴任。故郷のスラウェシ島やアチェ州での紛争解決に力を注いだ。広島大が昨年2月、カラ副大統領の経営する現地の学校で留学説明会を開いた縁もあり授与を決めた。

 同大であった授与式で、越智光夫学長が学位記を手渡した。カラ副大統領は「紛争解決や戦争防止のための助言を今後もしたい」、越智学長は「豊富な経験を生かし、本学のグローバル化の推進に協力してほしい」とそれぞれ話していた。(土井和樹)

(2018年2月22日朝刊掲載)

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