×

ニュース

童話や詩朗読 民喜の心継承 中区で生誕祭

 広島市出身の被爆作家、原民喜(1905~51年)の生誕祭が18日、中区幟町のカトリック幟町教会であった。民喜の顕彰を目的に広島在住の作家たちでつくる広島花幻忌の会の主催で、約40人が功績をしのんだ。

 地上に対するモグラの憧れや恐怖を描いた「もぐらとコスモス」など民喜の童話2作品を大学生が朗読=写真。小学生3人は民喜の詩を読み上げたり、「けんかをせず助け合う世界に」などと平和をテーマにした自分の作文を披露したりした。

 講演した広島ペンクラブ副会長の渡辺玲子さん(77)は「不安と驚愕(きょうがく)、恐怖が、民喜作品を読み解くポイントになる」と解説した。(井上龍太郎)

(2012年11月19日朝刊掲載)

年別アーカイブ